ビーワックス―肌を守る化粧品

ビーワックスとはミツバチが作ったロウのことです。ミツバチが巣作りの際に巣を固めて守るために作り出しています。これは働きバチの腹部の腺から分泌されたもので、主成分はパルチミン酸ミリシルというもの。ハチミツやローヤルゼリーと同様に、巣を守るために大切なものなのです。

ヨーロッパでは古来からスキンケア化粧品として用いられてきました。熱を加えると簡単に柔らかくなるため、扱いやすいのが広く親しまれてきた理由のひとつと言えます。この加熱すると柔らかくなる特徴をうまく使って、蜂の巣を加熱圧搾したり、湯で煮溶かしたりして採取します。

現在でも優れた天然素材としてクリームや軟膏などに利用されているこのビーワックスには、他にどのような特徴があるのでしょうか。

第一の特徴として保湿作用が挙げられます。ミツバチが巣を守るように、やさしく肌をガードしてくれます。
第二の特徴はその柔軟性です。寒い冬などに気になる肌荒れや乾燥によるカサつきから肌を守ります。この特徴を生かした化粧品の代表と言えばリップクリームや口紅などのスティックタイプのものでしょう。
第三の特徴として挙げられるのが安全性です。直接肌に触れる化粧品はやっぱり安全なものを選びたいですよね。ビーワックスは口に入れても身体には害はありません。欧米ではお菓子作りや子ども用のクレヨンなどにも用いられています。
このようにに特徴を見つめていくと、様々な効能が隠されていることがわかります。化粧品に柔らかい感触を与えたり、他の油脂や配合成分を安定させたり、肌や唇をしっとりと柔らかくしてくれたりと、その力は多岐に渡ります。ビーワックスは私たちの生活に潤いとやさしさを運んでくれるのです。